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2009年9月20日 - 2009年9月26日の1件の記事

2009年9月20日 (日)

衆生の至誠心に就いて・・(つづき)

 【明治から大正にかけて活動されたお坊さんの文章を紹介しています。現代のお経ではないかと思っています。(宗祖の皮髄)より】

 ☆ ⑤至誠の三階

 人の精神発達の程度を三階に分かって至誠開発の順序を明かさば、人の精神と云うも心に程度あり。迷いも悟りも善も悪も皆心より出(い)づ。仏教の一心十界説の如く、地獄畜生と成るも人天となるも、また声門(しょうもん)や菩薩となるも心を本とし、心の発達の程度より別(わか)るゝなり。骨相学等に於いては、頭脳を三位にして心の座所を説明す。その頭脳精神の三階説も全体を信ずること能(あた)はざるも、ただしばらくは、便利上精神発達の程度の説明に転用せば、頭脳三階とは、一、天性。二、理性。三、霊性これなり。

 目と耳との位置より下部を天性とし、目と額(ひたい)の中位までとを理性とし、額より上部を霊性とす。天性は人と動物との共通性。理性は人類のみの特性。霊性は神人合一性なり。

 ☆ ⑥天性的の至誠

 これは天然生理的の心理作用を為す部分にて、目を以って視、耳に聞き、鼻に嗅ぎ、舌に味わい身に触れて感覚の作用を為すは、人類も他の動物も共通なり。むしろ彼ら動物の方が遥かに発達したる趣(おもむき)あり。ある獣類は暗きに視、また遠方の音響を聞き、ことに臭覚の敏捷(びんしょう)なる如きは、とても人の及ぶところにあらず。

 また口の働きに於いても口自ら料理し、また彼らの戦闘には牙歯(がし)の武器を天然に具有す。これより考うるも唯、肉体と及び天性の五官の如きは、その発達の程度到底人間の及ぶところにあらず。

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