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2008年7月 5日 (土)

般若心経 プロローグ

皆様、お疲れ様です。これまで紹介してきた文章は、書籍では約二十ページの分量です。正直言いまして、私も十分理解できていません。なんとなく分かったような気にはなっていますが。

明治から大正にかけて活動されたお坊さんで、手紙などは候文(そうろうぶん)で書かれていた時代ですから、表現も特殊なのです。私などは言葉をよく吟味して、読み返しながら進むといった状態です。それでも、どこまでが他者の意見でどこからがご自身の考えなのかわかりにくかったりします。

さてこのあとは、般若心経の世界を語っているのではないかと思える内容の文章が始まります。巷には般若心経の解説本があふれていますが、ここでは般若心経を‘解説’しているのではありません。

このお坊さんの支持者たちは、釈尊の入られた悟りの世界にこの方も入られたと受け止めており、私もそうしたお坊さんであるように思えます。理由の一つにこのお坊さんの文章に‘私’という言葉がほとんど出てこないことです。普通なら私はこう思う、といった表現で考えを述べるものですが、それがほとんどありません。

もう一点は、これまで紹介してきた文章ではあまり感じられないのですが、仏の慈悲の心から言葉が発せられているような味わいがあって、このお方の文章に接しているととても心持が良いのです。神や仏の慈悲の心に接しているような気分になるのです。

そんなお坊さんが、‘般若心経’を手本にして解説するのではなく、ご自身が悟りの境地を体感し、それをご自身の言葉で表現している。そんな感想を抱く文章を、引き続き紹介していきます。(大きな声で言う自身はありませんが、このお方の残された言葉は‘現代のお経’ではないかと密(ひそ)かに思っています。

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